一年一組せんせいあのね
2005年 01月 19日
最近懐かしくて読み返した本をご紹介。
一年一組せんせいあのねです。
これを書いたのは、鹿島和夫氏です。
38年間小学校の先生(あえて先生という言葉を使う)としての仕事を終え、平成8年より太陽の子保育園の園長先生になられました。現在は既に退職していらっしゃいます。
この本は、鹿島氏が43歳の昭和53・54年度に神戸市立志里池(しりいけ)小学校で受け持った一年生に書かせた、「あのねちょう」から集めた作品集の様なものです。
子供たちに毎日書かせ、対話をし、考えさせることによってすばらしい作品が沢山生まれたのだと思います。また、彼が撮った子供たちの写真がほんとうに自然で、思わず微笑んでしまう(^-^) あくびをしている子供、真剣に何かに取り組む子供、泣いている子供・・・・。(作品を書いた子供の写真ではなく、55年入学の一年生の写真)
「子どもたちが書いてくる作品は、実に子どもらしくて、大人のだめさを的確に言い当てていて、それでいて、想像力に富んだ内容が書かれていた。」・・・・と鹿島氏は作品について語っています。読んだ感想は、まさにその通り。的を得すぎていて、他に補足すべきことは何もありません。
長々説明してもわかりづらいので、いくつか紹介。できれば、いそがずゆっくりと読んで頂きたい。
おつきさま おとうさん
おつきさまは ぼくがおとうさんに
あんなにちいさいのに おこられようとき
せかいじゅうにみえる おとうさんが
おならをしたから
おとうさんがおかあさんに
おこられた
------------------------------------------------------------
人 じしん
えらい人より さんかんびのひ
やさしい人のほうがえらい がっこうからかえったら
やさしい人より おかあさんに
金のない人のほうがえらい 「こたえがわかったときは じしんをもって
なぜかというと しっかりてをあげなさい」
金のない人は といわれました
よくさみしいなかで これからは
よくいきているからだ じしんをもってこたえようとおもいました
せんせい じしんてなんですか
本の後半は、鹿島氏と灰谷健次郎氏との対談が掲載されています。子どもの素直な目と優しい関わりが自然体に描かれていて、多くの人たちの感動を呼び起こした作品集といえるでしょう。
ベストセラーになり、今まで、多くの人たちに読まれています。とくに、教師志望の学生に、教育の入門書として読まれているとの評価もあります。
私は学生の時、「幼児教育」だか「児童心理」の授業で出合いました。(正直講義名はいい加減。そんな名前のだったような気がする・・・・。)その時も感動したけれど、その時よりも今読んだほうが、ずっとずっと気持ちがぐぐっと揺れて、はずかしながら涙がでてしまった詩もあります。子供の純粋さがかわいらしいばかりでなく、切なくなってしまう詩もあったからです。まだお子さんがいない方も、「なんだか毎日の中で忘れてる大事なことって沢山あったんだな」と気づかせてくれる一冊ですので、書店で見つけたときは、中を覗いてみてください。
子を持つ親の本にしておくには、あまりにももったいない本です!!
興味をもたれた方、リクエストして頂ければ、またこのブログ内でもいくつか紹介していきたいなと思っています♪ホントは、写真つきの現物を是非見て欲しいんだけどね(^-^)
一年一組せんせいあのねです。
これを書いたのは、鹿島和夫氏です。
38年間小学校の先生(あえて先生という言葉を使う)としての仕事を終え、平成8年より太陽の子保育園の園長先生になられました。現在は既に退職していらっしゃいます。
この本は、鹿島氏が43歳の昭和53・54年度に神戸市立志里池(しりいけ)小学校で受け持った一年生に書かせた、「あのねちょう」から集めた作品集の様なものです。
子供たちに毎日書かせ、対話をし、考えさせることによってすばらしい作品が沢山生まれたのだと思います。また、彼が撮った子供たちの写真がほんとうに自然で、思わず微笑んでしまう(^-^) あくびをしている子供、真剣に何かに取り組む子供、泣いている子供・・・・。(作品を書いた子供の写真ではなく、55年入学の一年生の写真)
「子どもたちが書いてくる作品は、実に子どもらしくて、大人のだめさを的確に言い当てていて、それでいて、想像力に富んだ内容が書かれていた。」・・・・と鹿島氏は作品について語っています。読んだ感想は、まさにその通り。的を得すぎていて、他に補足すべきことは何もありません。
長々説明してもわかりづらいので、いくつか紹介。できれば、いそがずゆっくりと読んで頂きたい。
おつきさま おとうさん
おつきさまは ぼくがおとうさんに
あんなにちいさいのに おこられようとき
せかいじゅうにみえる おとうさんが
おならをしたから
おとうさんがおかあさんに
おこられた
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人 じしん
えらい人より さんかんびのひ
やさしい人のほうがえらい がっこうからかえったら
やさしい人より おかあさんに
金のない人のほうがえらい 「こたえがわかったときは じしんをもって
なぜかというと しっかりてをあげなさい」
金のない人は といわれました
よくさみしいなかで これからは
よくいきているからだ じしんをもってこたえようとおもいました
せんせい じしんてなんですか
本の後半は、鹿島氏と灰谷健次郎氏との対談が掲載されています。子どもの素直な目と優しい関わりが自然体に描かれていて、多くの人たちの感動を呼び起こした作品集といえるでしょう。
ベストセラーになり、今まで、多くの人たちに読まれています。とくに、教師志望の学生に、教育の入門書として読まれているとの評価もあります。
私は学生の時、「幼児教育」だか「児童心理」の授業で出合いました。(正直講義名はいい加減。そんな名前のだったような気がする・・・・。)その時も感動したけれど、その時よりも今読んだほうが、ずっとずっと気持ちがぐぐっと揺れて、はずかしながら涙がでてしまった詩もあります。子供の純粋さがかわいらしいばかりでなく、切なくなってしまう詩もあったからです。まだお子さんがいない方も、「なんだか毎日の中で忘れてる大事なことって沢山あったんだな」と気づかせてくれる一冊ですので、書店で見つけたときは、中を覗いてみてください。
子を持つ親の本にしておくには、あまりにももったいない本です!!
興味をもたれた方、リクエストして頂ければ、またこのブログ内でもいくつか紹介していきたいなと思っています♪ホントは、写真つきの現物を是非見て欲しいんだけどね(^-^)
by mooomachu199 | 2005-01-19 19:49 | 本や雑誌